開催日 平成25年7月7日(土) | 開場 17:30 |
会場 渋谷区千駄ヶ谷区民会館 | 開会 18:00 終了予定21:00 |
会場整理費 500円 |
※ 夜時間の開催です。
[box title=”発表者と演題” color=”#c0c0c0″](前半) 佐藤 通雅 氏「鹿踊りのはじまり」と「水仙月の四日」
『注文の多い料理店』には9篇の童話が収録されています。それらのうち、とりわけ完成度の高いものと評価されてきたのは、「水仙月の四日」と「鹿踊りのはじまり」です。しかし、どちらを第一とするかになると、意見が分かれます。たしかに、どちらも甲乙つけがたい傑作。
そこで改めて評価の要点を整理し、かつそれぞれの魅力を考えてみたいと思います。
(歌人、評論家。著書に『宮沢賢治の文学世界―短歌と童話―』『宮沢賢治から〈宮沢賢治〉へ』『宮沢賢治 東北砕石工場技師論』『賢治短歌へ』など。)
(後半) 五嶋 千夏 氏
「紫紺染について」試論
日本大正期において、山男(山人)と岩手の名産品・紫紺染とは、近代化に対立するものとして一般的に捉えられてきた。しかし、先行論で指摘されてきたように、宮沢賢治の「紫紺染について」は、このような一面的な捉え方をしていない。博覧会や山人研究などの成果なども参考にしつつ、山男、紫紺染の表象の複層性を明らかにしたい。
(会員。愛知県立知立東高等学校教諭。著書に『メタフィクションの圏域』(共著)など。)[/box]