開催日 平成24年8月4日(土)
会場 渋谷区千駄ヶ谷区民会館
開場 17:30
開会 18:00 終了予定21:00
会場整理費 500円
※ 夜時間の開催です。
演題と発表者
(前半) 中谷 俊雄 氏 宮沢賢治の作品に出てくる野草 ―イネ科の植物を中心に― (後半) 宮澤健太郎 氏 宮澤賢治における仏教とキリスト教 一、仏教者賢治のキリスト教との接点 二、賢治の修羅意識の止揚とキリスト教 三、賢治の修羅意識の変遷について
※「発表概要」は、下の「続を読む:」を参照願います。
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(前半) 中谷 俊雄 氏 宮沢賢治の作品に出てくる野草 ―イネ科の植物を中心に― 賢治作品には、チモシイ、コヌカグサ、カモガヤ、エノコログサ、ス ズメノテッポウ、スズメノカタビラなどイネ科の植物が登場する。イネ 科の植物には、際立った特徴がなく、識別がむすかしい。また、美しい とか、それほど鑑賞価値があるようにも見えない。それらを賢治がなぜ 作品に取り上げたかを考察する。 (宮沢賢治研究会会員。著書に『宮沢賢治の樹木園』『賢治鳥類学』 (共著)『わたしの山旅 賢治と石と花と』など。) (後半) 宮澤健太郎 氏 宮澤賢治における仏教とキリスト教 一、仏教者賢治のキリスト教との接点 二、賢治の修羅意識の止揚とキリスト教 三、賢治の修羅意識の変遷について 童話『銀河鉄道の夜』の中に鏤められたキリスト教的エキゾチックな 匂い、仕掛け、登場人物のハイカラさ、社会性、ことばの香りには驚か されるでしょう。仏教的な詩人、作家だと位置づけられている賢治のキ リスト教への関わりと、その経過、その結果たどり着いた賢治の仏教観 に対峙するキリスト教観への変遷を1人称の探求に沿ってお話出来れば と思います。 (白百合女子大学教授、専門は日本近代文学。著書に『宮澤賢治 近代 と反近代』『キリスト教と日本の深層』(共著)など。)