開催日 平成24年6月2日(土)
会場 渋谷区千駄ヶ谷区民会館
開場 17:30
開会 18:00 終了予定21:00
会場整理費 500円
※ 夜時間の開催です。
演題と発表者
【前半】 赤田 秀子 氏 イーハトーブ・ガーデンから
(1)画像で考える童話「おきなぐさ」の世界
(2)賢治が描いたさくらの諸相
【後半】 白木 健一 氏 風野又三郎の「大循環」ジェット気流予見の謎
※「発表概要」は、下の「続を読む:」を参照願います。
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(前半) 赤田 秀子 氏 イーハトーブ・ガーデンから (1)画像で考える童話「おきなぐさ」の世界 (2)賢治が描いたさくらの諸相 賢治作品に登場する鳥や植物の写真を撮るようになってから、改めて 気づいたことがある。宮沢賢治は自然科学者も顔負けするほどに植物の 特質を観察し、見事な表現をしている一方で、その呼び方や名前やネー ミングは、作品によって、多様であり、かなりアバウトでもある。それ らを検証した上で見えてくる賢治文学の特質を考えたい。また桜の咲く 様子を蛙の卵のようだといった名言は知られていますが、実際に画像で 見ることで納得する桜の諸相を紹介したい。 (宮沢賢治研究会会員。著書に『賢治鳥類学』(共著)など) (後半) 白木 健一 氏 風野又三郎の「大循環」ジェット気流予見の謎 童話「風野又三郎」の「大循環の話なら面白いけれどむずかしいよ。」 の「大循環」は大気大循環とも言い地球規模の大気の移動を指す気象学 用語です。大循環の東西方向の代表的な流れ、中緯度のジェット気流は 昭和初期に、つくばの高層気象台長・大石和三郎により世界で最初に発 表されました。 しかしこの発表に先立ち、風野又三郎は千島列島東のタスカロラ(海 溝)からグリーンランドに到る長大な行程を「大循環」中で移動してお り、これはジェット気流に当るものと推定されます。今回はその予見の 謎を追跡します。 (宮沢賢治研究会会員)