開催日 平成23年2月5日(土)
会場 渋谷区千駄ヶ谷区民会館
開場 13:00
開会 13:30 終了予定16:30
会場整理費 500円
※ 午後時間(=冬時間)です。
演題と発表者
【前半】 中村 晋吾 氏 仕立て直された菜食信者 ―衣装から読む「ビヂテリアン大祭」―
【後半】 岡村 民夫 氏 宮沢賢治と庭園
※「発表概要」は、下の「続を読む:」を参照願います。
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(前半) 中村 晋吾 氏 仕立て直された菜食信者 ―衣装から読む「ビヂテリアン大祭」―
「ビヂテリアン大祭」は「食」をめぐる物語であると同時に、「衣装」をめぐる物語でもある。作品の随所で登場人物の「衣装」をめぐる記述ながされ、また主人公による「衣装」についての思想も織り込まれる。本発表では、この作品における「衣装」が、作品内で言及されるカーライルの『衣装哲学』で展開される「衣装」論を下敷きにしながら、それを超え出ていく視座を獲得し、さらに菜食主義論争にも大きな意味を投げかけていく点について明らかにしたい。
(宮沢賢治研究会会員。早稲田大学文学研究科 博士後期課程。)
(後半) 岡村 民夫 氏 宮沢賢治と庭園
庭園を書いただけでなく造った宮沢賢治は、日本近代文学史上もっとも庭園に積極的に関わった作家といえる。賢治庭園を研究することは、「文学」に収まりきらない彼の文学の特異性の解明とともに、人間と土地の望ましい関係の探求へつながるだろう。花巻共立病院と花巻温泉における庭園を中心に、現実の造園と文学表現における造園を等しい比重で、同時代の社会動向を考慮しながら検討し、両者のあいだに展開したダイナミックな弁証法を浮かび上がらせてみたい。
(法政大学国際文化学部教授。専門は表象文化論。著書に『イーハトーブ温泉学』など。)
お詫びとご案内
このホームページの表示が一週間ほどおかしくなっていました。これは、管理者の不注意により、一部のデータを消してしまったことに原因します。ご覧の皆様、関係者の方々には謹んでお詫び申しあげます。なお、遠因は、ホームページを新しくしようとして色々と試行錯誤を繰り返してことでありそのさなかの事故です。そう遠くない将来に、もっと内容をリファインしてお目にかかりたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。