10月331回例会のご案内

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 口 上
 今回の試みは、人により条件が異なるので、必ずしも「普遍的」とは言いがたい部分があります。そこらを注意しながら、話題をすすめることは必要でしょう。
 さて、かなりの昔、バスを仕立てて足繁くイーハトーブに通った時期がありました。考えて見ると、その時から50年=半世紀の月日が経過しています。折しも花巻では『春と修羅』『注文の多い料理店』出版から百年と言う展示会を開催しています。と言うことは、現在から勘定してちょうど半分くらいの時期だったことになります。
 半世紀も経過すると、世の一般の考えもかなり様相を変えます。個人的には青春の若い時期に賢治と関わり、それをそのまま続けることが出来ました。昨今は、賢治やそもそもの文学自体の凋落傾向も言われますが、それをそのまま素直に信じるのも少々抗いたい気持ちです。それならば、そもそものあの青春のイーハトーブと言うものはどう言うものだったのだろうと考えました。長い間賢治に関わり続けて来られた理由の一つに、このイーハトーブ修学旅行の存在があった様にも思います。
 末尾に資料として整理しましたが、その70年代後半の「イーハトーブ修学旅行」を回顧することをおこない。現在から見て一体どのような位置づけが出来るのかを考えてみようと思いました。10月5日(土)開催の例会として構成します。前半を回顧、後半を解題としますが実際は、それほど厳密にはしないつもりです。
 これらの、元情報とするため当時の旅行参加者の皆様に、アンケートをお願いして、参考にしながら少々長すぎる半世紀を振り返ることが出来ればと思っています。これを例会の前半でおこないたいと存じます。

 後半では、数名の関係者にご参列賜り、「旅行」を受容史等の観点から、洗いなおし、世代の交代や国際化を含めた賢治関係活動の活力につなげるアイデアを探りたいと考えました。複数のご意見を賜ることが出来れば、あるいは方向性も見えてくればと期待します。もとより、感覚的には個人の経験なので、人により、あるいは前後十年ほどの時代的な差により条件も異なるでしょう。それらをも含んだ上で「大回顧」が出来ればと思うのです。
 リモートでつないだお話になる予定です。乞うご期待。
8月3日(土)通常の例会の枠で開催します。(構成:宮沢賢治研究会・7月15日記)

WordPress Data Table ※ 会場は渋谷区勤労福祉会館です
■リモート例会のお申し込みについて/コロナ下における例会開催についての説明

Posted by 外山正

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