2月第273回例会のご案内

開催日 08.gif 平成26年2月1日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif 渋谷区代々木区民会館 開会 08.gif 13:30 終了予定16:30
会場整理費 08.gif 500円

※ 午後時間の開催です。 [box title=”発表者と演題” color=”#a9a9a9″](前半)08.gif  梅田えりか 氏
 『春と修羅』第二集〔南のはてが〕考
 『春と修羅』第二集の「〔南のはてが〕」という作品は、教員生活中既に「あらたな仕事をみつける」ことを決意していたことを示す作品として、取り上げられることの多い作品である。が、「アルモン黒(ブラック)」という語を含め、未だ謎の多い作品でもある。第一集の「風景とオルゴール」などとの関連を含め、下書き稿から改めて丁寧に読みなおすことで、僅かながら謎を紐解いてみたい。
(宮沢賢治研究会会員)


(後半)08.gif  佐々木ボグナ 氏
 宮沢賢治―幻想文学からマジカル・レアリズムへ―

 今までの研究において宮沢賢治の作品を幻想文学としてみてきた。その展開として今回はマジカル・レアリズムという理論を通して賢治童話を考えたい。「狼森と笊森、盗森」「山男の四月」「注文の多い料理店」「なめとこ山の熊」「土神ときつね」等の作品を検討する。
 現実と非現実の関係をみつめる幻想文学の理論に対して、マジカル・レアリズムは、「古」と「新」、「歴史的」と「非現実的」などの対立を視野に入れて、より具体的な地理的かつ歴史的コンテクストからの作品へのアプローチを可能にする。また、マジカル・レアリズムとの関連性が指摘される神話的モチーフについて考える。
(京都大学文学部非常勤講師。著書に『宮沢賢治 現実の遠近法』など。平成25年度宮沢賢治賞奨励賞受賞)[/box]

Posted by 外山正

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