開催日 平成25年10月5日(土) | 開場 13:00 |
会場 大妻女子大学 千代田校舎A棟450教室 | 開会 13:30 終了予定16:30 |
会場整理費 500円 |
※ 午後時間の開催です。
[box title=”発表者と演題” color=”#c0c0c0″](前半) 大山 尚 氏「銀河鉄道の夜」について、幾つかの気になること
ずいぶんと長いこと「銀河鉄道の夜」と向き合ってきた気がします。仕事先での授業や公開講座などで原稿を用いながら書き写しをしたり、三次稿から四次稿への推移などから作品の有りようを考えてみたりしてきましたが、ここ二年ほどは書かれたものをそのとおりに読んでみることに時間を費やした気がします。今回はそんな日々のなかで浮かんできた「幾つかの気になること」をお話したいと思います。
そもそも「銀河鉄道の夜」はどんなものだったのだろう、ジョバンニの友達ってほんとは誰なんだろう、ブルカニロ博士ってどんな存在なんだろう、実は四次稿はかなり危ういのではないか、などまだまだ調査や研究・立論するに至ってないけど、なにかどうしても気になることの幾つかを、みなさんと一緒に考えられたらいいなと思っています。
(國學院大學栃木短期大學 准教授、専門は日本近代文学。)
(後半) 佐藤 栄二 氏
宮沢賢治と黎明体験
賢治の作品には、暁、黎明、有明、あけがた、昧爽、晨明などの語彙がよく出てきます。山中で夜明けを迎えるときの彼の感動は、夜の恐ろしい闇からの解放をとおして、彼に宗教的な啓示をもたらす契機ともなったと考えられます。詩「有明」や「真空溶媒」にうかがわれる法悦感、童話「いてふの実」などにみる生命観からそれを跡づけ、賢治の宇宙観に迫ってみたいと思います。
(宮沢賢治研究会前会長、俳人。著書に『宮沢賢治 交響する魂』など。)[/box]