6月第313回例会のご案内(web「例会」の試行について)

WordPress Data Table [box title=”発表者と演題(web例会です。)” color=”#a9a9a9″]08.gif  浜垣 誠司(はまがきせいじ)氏

「〈みちづれ〉希求」の挫折と昇華
―詩集『春と修羅』を貫く主題―
 さすがに近年は、賢治とトシの関係を「禁断の近親性愛」などと本気で煽る人は見なくなったが、しかし保阪嘉内や堀籠文之進への感情については、「同性愛」と論ずる説がいまだに跡を絶たない。
 確かに、これらの人々に対する賢治の思いは、非常に切実なものであった。しかし、この感情に「性愛」的な要素が含まれていた証拠は、作品にも伝記的事項にも、何一つ認められないのである。探しても見つからないものを前提とする仮説は、あまり筋が良いとは言えないが、それでも性愛説を主張する人が絶えないのは、いったい何故なのだろう。人間にこれほど強い対人感情を引き起こすのは、どうせ肉欲くらいしかない、という決めつけなのか?
 それはさておき、今回の発表では、なるべく作品テキストや伝記的事実を論拠としつつ、賢治独特のこの感情について、あらためて検討してみたい。演者の考えでは、これは詩集『春と修羅』の中心を貫く重要なモチーフであり、賢治がこの集の創作と推敲の二年間をかけて、思想的な超克を強いられた課題でもあった。この格闘を通して彼は、「個別性から普遍性へ」、「主観性から客観性へ」とも言うべき、人間観および世界観の大きな転換を成し遂げたのである。
(京都市)
[/box]
宮沢賢治研究会web「例会」等試行のご案内
(2021515日)
 前回4月の例会に引き続きweb「例会」です。開場での対面形式の例会はありません。扱いも試行です。
参加ご希望の方は、本ホームページのメニュー「HOME」以下にあるweb「例会」専用お問合せフォームから、参加のご意思とお名前とメールアドレスをお知らせください。
前回までにお申し込みいただいた方は、そのまま有効ですので、再度の申込みは不要です。

宮沢賢治研究会web「例会」等試行のご案内

 1 4月例会をweb「例会」として開催します。扱いは試行です。試行と言う意味は解決出来ていない問題を内包する可能性があり、参加者に許容をお願いすると言う意味になります。

 2 参加ご希望の方は、本ホームページのメニュー「HOME」以下にあるweb「例会」専用お問合せフォームから、参加のご意思とお名前とメールアドレスをお知らせください。条件を満たさない場合は、その内容をお知らせします。

3 本web「例会」は会員限定とします。会員は、所定の会費を納めている必要があります。メールアドレスに紐づけ作業が必要なため、例会前々日を締め切り日とします。メーリングリストを作成しBCCでお知らせします。

4 今後の例会・読書会の開催方法は対面方式が可能になった時点で通常の開催方式に戻す予定ですが、webでの参加方式も残したいと考えています。ただし現時点で具体的詳細未定です。

5 システムはZoom会議をベースとします。

6 発表者は一名の予定です。

7 質疑応答を行います。

8 参加者には回線の金銭的負担が発生します。特にWiFi(自宅等で使用する専用のネット回線)以外の電話回線やスマホなどの場合、予想外の金額になる可能性もありますのでご注意ください。

9 本web「例会」を原因とした損害が生じても会は責任を負いません。

10 個人情報は、今までどおり、本会の運営目的以外には使用しません。

11 実施にあたり、例会担当がweb「例会」の進行をします。

12 web懇親会(雑談の時間、特に顔出しを求めず。アルコールOK。)を開催します。時間にして一時間ほどです。

13 今までに「招待状が届かない。」と言った障害情報が寄せられることがありました。お申し込みについては必ず返事をする様にしています。現在のところ招待状は例会資料などと併せ、前日の24時(日本時間)までに送付することとしています。もし、招待状が届いていない様な状況であれば、例会等の開催時まで、再度、申込みフォームを利用してご連絡を下さい。招待状が届かない原因としては、事務局のミス、メールアドレスの不完全、何らかの通信障害などの可能性があります。

 それではよろしくお願い申し上げます。

Posted by 外山正

コメントを残す