開催日 平成31年4月6日(土) | 開場 17:30 |
会場 渋谷区千駄ヶ谷区民会館 | 開会 18:00 終了予定20:45 |
会場整理費 500円 |
※ 今回から夜時間の開催です。
[box title=”発表者と演題” color=”#a9a9a9″](前半) 栗原 文子(くりはらあやこ)氏
パシフィック、三陸のどこかの海岸?!
作品『楢の木大学士の野宿』―野宿第三夜―
岩手県宮古市”浄土ヶ浜”は新生代古第三紀(6600万年前~2300万年前)の浜である。”蛸の浜”は浄土ヶ浜に隣接する浜であり、中生代白亜紀(1億4500万年前~6600万年前)のものだ。
賢治は大正6(1917)年7月、これらの浜辺を訪ねていると推定される。
昨年の平成30(2018)年5月5日、『楢の木大学士の野宿』が収録されている文庫本片手にその”蛸の浜”を訪ねてみた。
すると目の前に、「どうも斯う人の居ない海岸などへ来て、・・・どうだ、この頁岩の陰気なこと。」、「崖の脚には多分は濤で/削られたらしい小さな洞があったのだ。」、そして物語のクライマックスと思われる箇所で大学士が思わず発した「・・・事によったら新生代の沖積世が急いで助けに来るかも知れない。さあ、もうたったこの岬だけだぞ。」等々、作品中に書かれている風景がそっくりそのまま広がっていたのである。
もちろん、作品に書かれている一文一文は奇想天外にして抽象度高く、誰も追いつくことなどできない魅力にみちていることを再認識した。その感激を話すことができればと思う。
(会員)
(後半) 板垣 寛(いたがきひろし)氏
賢治の心を生活に活かし、地域に活かし、未来に生かす
=その年間行事のあゆみ=
1 巨大氷柱たろし瀧の測定保存会の活動
毎年2月11日 於:奥羽山脈地内現地 たろし滝賛歌の合唱など
2 三月祭の開催
毎年3月10日 於:道の駅いしどりや 精神歌の合唱
3 やまなし祭の開催 毎年8月3日 於:やまなし植林地
やまなし賛歌の合唱
4 賢治葛丸祭の開催 於:葛丸ダム湖畔
毎年体育の日 葛丸賛歌の合唱
5 賢治作品音読会の開催 於:生涯学習会館
毎年奇数月の後半月曜日
6 父亮一の「おふくろの昔話」の紙芝居の開催
於:市内小学校、老人施設 毎年随時
(宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員、石鳥谷賢治の会初代会長)