10月第265回例会のご案内

開催日 08.gif 平成24年10月6日(土)
会場 08.gif  渋谷区千駄ヶ谷区民会館
開場 08.gif 13:00
開会 08.gif 13:30 終了予定16:30
会場整理費 08.gif 500円

※ 今回から午後時間の開催に変わります。

 

演題と発表者

(前半) 島村  伶 氏

  『銀河鉄道の夜』改稿に関する一考察
    ―「ブルカニロ博士の実験」から

(後半) 加藤 碵一 氏   イーハトーブの地歴ー宮沢賢治の地的背景

※「発表概要」は、下の「続を読む:」を参照願います。

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(前半) 島村  伶 氏
『銀河鉄道の夜』改稿に関する一考察
―「ブルカニロ博士の実験」から

 『銀河鉄道の夜』の第三次稿から第四次稿への改稿の意図を、「カムパネルラの現実世界での死」という観点から考察する。これまで「ブルカニロ博士の実験」の削除の問題が重視されてきたが、テレパシー実験に関しても私なりに検討を加えつつ、明治・大正期の資料や大正十三年以降の賢治の動きとも照らしながら、第三次稿と第四次稿の違いという問題を改めて問い直していきたいと考えている。

(宮沢賢治研究会会員、文教大学大学院生。)

(後半) 加藤 碵一 氏
イーハトーブの地歴ー宮沢賢治の地的背景


『銀河鉄道の夜』(初期形)に登場するブルカニロ博士が、主人公たちに「いゝかい、これは地理と歴史の辞典だよ。この本のこの頁はね、紀元前二千二百年の地理と歴史が書いてある。よくごらん紀元前二千二百年のことではないよ、紀元前二千二百年のころにみんなが考へてゐた地理と歴史といふものが一冊の本にあたるんだ。」と言うセリフに依拠して賢治作品を紐解き誤読を避けるために明治?大正時代のいわば賢治の時代の地理と歴史(地史)の知見を共有しようとする試みです。

(独立行政法人産業技術総合研究所産総研フェロー、(前)地質調査総合センター代表。著書に『宮沢賢治の地的世界』『賢治と鉱物』(共著)『宮澤賢治地学用語辞典』など。)

Posted by 外山正

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