「宮沢賢治と活動写真」―講演と活弁士付き無声映画上映会―のご案内

※ 10月は標記のイベント開催をおこないます。例会はありません。

「宮沢賢治と活動写真」―講演と活弁士付き無声映画上映会―
「宮沢賢治と活動写真」
―講演と活弁士付き無声映画上映会―

 __宮沢賢治没後80年
 __賢治研究150号記念
 __[評釈]宮沢賢治短歌百選上梓記念


 
 宮沢賢治は「活動写真」の誕生とほぼ同時に誕生し、映画の驚異的進化を経験しました。今回は、少年時代に観ただろう初期短編サイレント映画3本を活弁つきで上映し、賢治文学における映画の影響関係について考えてみたいと思います。
 3本とも「列車」に関わる映画であり、メリエスによる世界初のSF映画「月世界旅行」の彗星の通過や、人物たちの宇宙から海底への落下は「双子の星」を想わせ、その2年後にメリエスが撮った「不可能を通る旅」で宇宙を走る列車は「銀河鉄道の夜」を、太陽の描写は「ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ」を想わせます。そしてポーターによる世界初の西部劇「大列車強盗」は「氷河鼠の毛皮」を想わせます。活弁つき上映は、宮沢賢治がサイレント映画の映像だけではなく、弁士のライブパフォーマンスに魅せらていたことを理解するのに役立つことでしょう。
 20世紀初めの映画に生じたの大きな話法の変化を、楽しく確認することもできます。(岡村民夫)


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Posted by 外山正

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