4月第312回例会のご案内(web「例会」の試行について)


開催日 08.gif 令和3(2021)年4月3日(土) 開場 08.gif 13:00 Zoomアカウント開始
web例会 08.gifお問合せフォームよりお申込みいただいた方に招待状を送付します(以下の説明を参照願います)。 開会 08.gif 13:30 終了予定14:30(概ね1時間程度、質疑応答あり)
参加費 08.gif 無料、ただし会員限定です。
[box title=”発表者と演題(web例会です。)” color=”#a9a9a9″]08.gif  岡村 民夫(おかむらたみお)氏

「セロ弾きのゴーシュ」論 動物テリトリー音楽のトリロジー
 「鹿踊りのはじまり」「竜と詩人」「セロ弾きのゴーシュ」は、宮沢賢治においてアートの生成や存在意義を主題化した代表作といえよう。前二者は、人間が動物のいる場所に外側から近づく設定であり、「セロ弾きのゴーシュ」は、動物の方が人間の住居に近づく設定だ。チャーナタもゴーシュも閉鎖的な住居にいる孤独な状態から、外から訪れた存在との交流へと開かれていく。「鹿踊りのはじまり」の舞台は開かれた野原だが、村を離れた嘉十が鹿たちのテリトリーへ侵入することから決定的な「はじまり」が生まれる。つまり三作品のいずれにおいても、アートの生成が、人間のテリトリーと、自然に近しい非人間のテリトリーとの交差を通して物語られているのだ。
 賢治童話中でも「セロ弾きのゴーシュ」は、動物表象、家ないしテリトリーの表象、音楽ないし芸術の主題の三つの面でもっとも突出した傑作である。かくして各面で先行研究が蓄積されているが、三面の関係自体を論じた研究が欠けているように思われる。これら三面は内在的に相関しあい三位一体(トリロジー)をなしているのではないだろうか。それゆえに「セロ弾きのゴーシュ」は、音楽の力能を存在論的・人類学的地平で考えた稀有な作品となりえているのではないだろうか。
(法政大学教授、表象文化論)
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宮沢賢治研究会web「例会」等試行のご案内
(2021319日)
 前回2月の例会に引き続きweb「例会」です。開場での対面形式の例会はありません。扱いも試行です。
 参加ご希望の方は、本ホームページのメニュー「HOME」以下にあるweb「例会」専用お問合せフォームから、参加のご意思とお名前とメールアドレスをお知らせください。
前回お申し込みいただいた方は、そのまま有効ですので、再度の申込みは不要です。
 宮沢賢治研究会web「例会」等試行のご案内

web「例会」開催の手順(随時変更を含みます。)
1 4月例会をweb「例会」として開催します。扱いは試行です。試行と言う意味は解決出来ていない問題を内包する可能性があり、参加者に許容をお願いすると言う意味になります。
2 参加ご希望の方は、本ホームページのメニュー「HOME」以下にあるweb「例会」専用お問合せフォームから、参加のご意思とお名前とメールアドレスをお知らせください。条件を満たさない場合は、その内容をお知らせします。
3 本web「例会」は会員限定とします。会員は、所定の会費を納めている必要があります。メールアドレスに紐づけ作業が必要なため、例会前々日を締め切り日とします。メーリングリストを作成しBCCでお知らせします。
4 今後の例会・読書会の開催方法は対面方式が可能になった時点で通常の開催方式に戻す予定ですが、webでの参加方式も残したいと考えています。ただし現時点で具体的詳細未定です。
5 システムはZoom会議をベースとします。
6 講演者は一名の予定です。
7 質疑応答も行います。
8 参加者には回線の金銭的負担が発生します。特にWiFi(自宅等で使用する専用のネット回線)以外の電話回線やスマホなどの場合、予想外の金額になる可能性もありますのでご注意ください。
9 本web「例会」を原因とした損害が生じても会は責任を負いません。
10 個人情報は、今までどおり、本会の運営目的以外には使用しません。
11 実施にあたり、例会担当がweb「例会」のコントロールに当たります。
12 前回読書会の終了後、Zoomアカウントが有効な時間、ご提案によりweb懇親会(雑談の時間、アルコールOK。名称は未定です。)を試して見ました。時間にして一時間ほどです。そのことにより何らかの支障があったとは記憶していません。擬似的な懇親会も出来る様です。今回は今のところ未定ですが、状況により開催する可能性はあります。
 それではよろしくお願い申し上げます。

Posted by 外山正

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