12月第296回例会のご案内

開催日 08.gif 平成29年12月2日(土) 開場 08.gif 13:00
会場 08.gif氷川区民会館 開会 08.gif 13:30 終了予定16:30
会場整理費 08.gif 500円

※ 午後時間の開催です。お間違いの無い様にご注意下さい。
※ 氷川区民会館は、JR渋谷駅と恵比寿駅の中間にあります。両方の駅から歩けない距離ではありませんが、主に渋谷駅からのバスをご利用されるとよろしいでしょう。バス乗り場は案内図をご参照ください。
[box title=”発表者と演題” color=”#a9a9a9″](前半)08.gif  石島 崇男(いしじまたかお)氏
 『セロ弾きのゴーシュ』から「第九交響楽」を消して…
  -より高い文学性に向けて-

 『セロ弾きのゴーシュ』の中で、金星音楽団が演奏する曲は、最終的に「第六交響曲」になるが、〈かくこう〉が登場するシーンでは、初案は「第九交響楽」だった。ベートーベンの「第九(交響楽)」に込められた Durch  Leiden  Freude(苦悩を突き抜けての歓喜)の意識には、賢治も強く共感し、『農民芸術概論綱要』の中にその曲の歌詞を用いたほどである。賢治がそれほど大切に思っていた「第九」を消して、「ほ(ん)たうの唄」に改め、さらにそれも消して「第六交響楽(曲)」にするについては、相応の理由があったはずである。その理由とは、より高い文学性を表現したいためだった、と私は思っている。そのことを、『銀河鉄道の夜』の第三次稿から最終第四次稿への推敲の意識にも触れ、また、天沢退二郎氏の「「ゴーシュ」という命名をめぐって」の論も援用させていただきながら、述べてみたい。
 (会員、栃木県・かぬま「どんぐりと山猫」の会代表)


(後半)08.gif  栗原  敦(くりはらあつし)氏
 宮沢賢治妹岩田シゲ回想録のことなど

 すでに二年以上前の「賢治研究」125号の「資料と研究・ところどころ⑰/岩田シゲ回想録のひとこま・イチさんの「宝塚少女歌劇」観劇」で予告したまま、今日にまで至ってしまっていた『屋根の上が好きな兄賢治と私 宮沢賢治妹岩田シゲ回想録』(蒼丘書林)がようやく刊行の運びとなりましたので、その内容の紹介と、賢治理解を深める上での意義や、編集の途上で判明したことなどについて、報告いたします。
 (会員、実践女子大学名誉教授)[/box]

Posted by 外山正

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